手紙コンテスト
第2回は
触れ合えない時間が
増えてしまった今だからこそ
日常口に出す事の無かった素直な想いを
綴っていただきました
コロナ禍で以前のように人がふれあいを持つことが出来なくなってしまった今
・帰省も出来ず大切な方と一緒に時間が過ごせない・・・
・平穏な日常のありがたさを失って初めてわかった
というお声を多く聞くようになって参りました
いつも感謝の気持ちを持っているけれど
言葉にして伝えることって
案外できていなかったりするんですよね
こんな状況だからこそ
感謝の気持ちをかたちにすることで
温かい心をお互いに感じ
困難な状況を乗り越えられる力に繋がるのではないか、という想いから、
今回コンテスト第二弾の『感謝の手紙「ありがとう」』コンテストを開催するに至りました。
私は五歳の時に難病と診断され、九歳で手足が動かなくなり、十五歳で寝たきりになりました。
それ以来ずっと母がつきっきりで介護をしています。
一日に何度も行う痰の吸引。オムツの交換。
自分では鼻を噛むこともトイレに行くこともできません。
苦しくて、切なくて、やるせなくて。
このまま死んだら楽になれるかな。そう思うことは何度もあります。
でも自分の首をしめることすら私にはできないのです。
だけど母は言いました。あなたがいてくれて良かったと。
私のせいで美容院にも行けず、お風呂にもゆっくり入れないというのに。
気づけば母の髪の毛は真っ白で、所々ハゲができていました。
それを見て思うのです。
お母さん、頑張り過ぎだよ。
もうやめて。もう、もう。
この病気は一般的に二十歳前後で亡くなるケースが多いようです。
私もそう遠くないうちに逝くことになるでしょう。
でも私に悔いはありません。
お母さんのおかげで私は幸せでした。
身体は自由に動かないけれど幸せ。
だからお母さん。私が逝ったあとはゆっくりお風呂に入ってね。
「おふくろ」の「く」をとるお風呂だから、きっとお母さんを笑顔にしてくれるはずよ。
私は空から見ています。
私が今いるのはあなたのおかげです。
あなたが背中を押してくれたからです。
あなたが見ていてくれたからです。
時にブレーキをかけてくれました。
時に支えてくれました。
ずっと感謝しています。
多分語りつくせないくらいのエピソード。
海よりも深く、山よりも高く。
後何回一緒にご飯を食べれますか。
本当にありがとうございました。
2020年9月10日 | 第1回手紙コンテスト『あのとき届けたかった手紙』コンテスト締め切り |
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2020年9月29日 | 第1回手紙コンテスト受賞者発表 |
2020年11月 | 第2回手紙コンテスト開催予定 |
2021年2月 | 第3回手紙コンテスト開催予定 |
2021年4月 | 第4回手紙コンテスト開催予定 |
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